ベルトプレス脱水機とは?メリットやデメリット、仕組みまでわかりやすく解説

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「ベルトプレス脱水機はどんな仕組み?」
「ベルトプレス脱水機のメリット・デメリットは何?」

汚泥脱水機には、フィルタープレス脱水機やスクリュープレス脱水機、遠心脱水機など多くの種類があります。その中のひとつがベルトプレス脱水機です。

ベルトプレス脱水機とは、2枚のろ布の間に汚泥を挟んで脱水する構造の脱水機のことを指します。では、ベルトプレス脱水機には他の脱水機と比べて、どんなメリット・デメリットがあるのか気になるという方も少なくないでしょう。

そこで本記事では、ベルトプレス脱水機について解説します。仕組みやメリット・デメリットについても解説するため、ぜひ参考にしてください。

目次

ベルトプレス脱水機とは

ベルトプレス脱水機は、2枚のろ布が多数のロールの間を通過する構造をしており、ろ布の間に汚泥を挟んで脱水する製品です。

脱水の仕組みとしては、凝集剤によってフロック状・粒状にされた汚泥を2枚のろ布の間に供給します。ろ布の間に汚泥が挟まれた状態で、段階的に増大する圧力と断圧搾ロールによる圧搾力・せん断力で脱水されるという仕組みです。

脱水ケーキは、2枚のろ布が分離する際に、ろ布からはがされて機外へ排出されます。また、脱水後のろ布は、目詰まり防止のために圧力水によって連続的に洗浄され、再び重力ろ過部に戻る仕組みになっています。

ベルトプレス脱水機のメリット

ベルトプレス脱水機のメリットは以下の2つが挙げられます。

  • 幅広い汚泥処理が可能
  • 大量の汚泥処理に適している

ベルトプレス脱水機は、低濃度汚泥から高濃度汚泥、凝集沈殿汚泥など幅広い種類の汚泥に対応可能です。そのため、汎用性が高いことがメリットといえるでしょう。

また、連続処理ができることから、汚泥の大量処理に適していることも大きなメリットです。ムラのない脱水によって、含水率の低下を実現でき、日々の汚泥処理コスト削減が可能です。

ベルトプレス脱水機のデメリット

ベルトプレス脱水機のデメリットとしては以下の2つが挙げられます。

  • 一定期間ごとにろ布の交換が必要
  • 汚泥性状に合わせてろ布の調整が必要

ベルトプレス脱水機は、ろ布が目詰まりすると汚泥が溢れ、処理能力が低下してしまいます。導入するベルトプレス脱水機の機種や用途によって多少異なりますが、一定期間でろ布を交換する手間がかかることがデメリットです。

また、幅広い種類の汚泥に対応できるものの、処理する汚泥性状に合わせて、ろ布の調整が必要なこともデメリットのひとつになります。汚泥性状に合わせて、ろ布の選定や走行速度、緊張圧力を調整しましょう。

ベルトプレス脱水機を導入する際のポイント

ここからは、ベルトプレス脱水機を導入する際のポイントを紹介します。意識すべきポイントは以下の3つです。

それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

デモテストを利用する

1つ目のポイントは、デモテストを利用することです。汚泥脱水機メーカーには、脱水機が導入先の汚泥に適しているかを導入前に確認できるデモテストを用意している会社もあります。

デモテストをすれば、導入後に製品と汚泥が合わなかったというミスマッチをなくすことが可能です。汚泥脱水機は高額なため、のちに後悔しないためにもデモテストを実施している場合は積極的に利用しましょう。

また、会社によっては脱水機のレンタルサービスを用意しているところもあります。候補の会社の用意しているサービスを事前に確認しておくことが重要です。

アフターサポートの内容を確認する

2つ目のポイントは、アフターサポートの内容を確認することです。汚泥脱水機メーカーによって用意しているアフターサポートの内容は異なります。

基本的に汚泥脱水機は、目詰まりを防止するセルフクリーニング機能やシンプルな構造によってメンテナンスが簡単なことがほとんどです。しかし、日々の運転の中で急なトラブルが起こらないわけではありません。

汚泥は日々発生するもののため、使えなくなってしまっては困るでしょう。日々の業務に支障を出さないためにも、依頼先のアフターサポートの内容を確認しておくことが重要です。

複数の会社を比較する

3つ目のポイントは、複数の会社を比較することです。同じベルトプレス脱水機を扱っていても、製品の性能は会社によって異なります。

最初から1社に絞ると、あとで他の会社の製品の方がコスト面や性能面で導入先に適していたということになりかねません。そのため、導入後に後悔しないために、少なくても3社以上は比較しましょう。

比較の際には、上記でも述べたようにデモテストを利用したり、アフターサポートの内容を比較することがおすすめです。

おすすめの汚泥脱水機メーカー3選

本記事の最後には、おすすめの汚泥脱水機メーカー3選を紹介します。今回紹介するのは、以下の3社です。

それぞれの会社の特徴や汚泥脱水機について解説するため、ぜひ参考にしてください。

アムコン株式会社

出典元:アムコン株式会社
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項目詳細
会社名アムコン株式会社
所在地神奈川県横浜市港北区新羽町1926
設立年月日1974年11月
公式サイトhttps://www.amcon.co.jp/

1つ目におすすめの会社は、アムコン株式会社です。アムコン株式会社は約50年の歴史を持ち、汚泥処理関連装置を扱っています。

高い技術力に定評があり、世界で初めて洗浄水のいらない汚泥脱水機を実現したとして知られている会社です。アムコン株式会社では、日本生まれの汚泥脱水機『ヴァルートデュオ™/ヴァルート™』を扱っています。

また、汚泥脱水機の実機テストやレンタルも行っており、購入前にアムコンの製品が導入先に適しているかを判断可能です。興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。

積水アクアシステム株式会社

出典元:積水アクアシステム
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項目詳細
会社名積水アクアシステム株式会社
所在地大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 梅田スカイビルタワーウエスト21階
設立年月日昭和39年3月
公式サイトhttps://www.sekisuia.co.jp/

2つ目におすすめの会社は、積水アクアシステム株式会社です。積水アクアシステム株式会社は約60年の歴史を持ち、排水処理装置等の製作・販売・工事などの幅広い事業を展開しています。

日本だけでなく、オランダやタイなどの海外案件にも多数対応しており、豊富な実績を誇っている会社です。積水アクアシステム株式会社では、ベルトプレスや一枚ろ布、スクリュープレス脱水機を用意しています。

60年という長いあいだ支持されてきた会社のため、安心して依頼できる会社であるといえます。興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。

株式会社ヘリオス

出典元:株式会社ヘリオス
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項目詳細
会社名株式会社ヘリオス
所在地東京都品川区北品川3-6-9 Ubiz品川
設立年月日1982年2月
公式サイトhttps://www.kk-helios.co.jp/

3つ目におすすめの会社は、株式会社ヘリオスです。株式会社ヘリオスは約40年の歴史を持ち、汚泥脱水機を専門に扱っています。

令和元年には納入実績2,000台を突破しており、着実に実績を伸ばしている注目の会社です。株式会社ヘリオスでは、脱水機のパイオニアかつ水処理のプロとして、高性能な多重円板型脱水機を扱っています。

また、脱水機の製造・販売だけでなく、脱水処理周辺の解析によって総合的なコスト削減策を提案してもらうことも可能です。

まとめ

本記事では、ベルトプレス脱水機の仕組みやメリット・デメリットについて解説しました。ベルトプレス脱水機は、幅広い汚泥処理が可能であり、大量の汚泥処理に適している製品です。汎用性の高い汚泥脱水機といえるでしょう。

しかし、ろ布が目詰まりすると汚泥が溢れて処理能力が低下したり、処理する汚泥性状に合わせてろ布の調整が必要というデメリットがあります。メリットとデメリットを踏まえた上で、ベルトプレス脱水機が導入先に適しているか確かめてみましょう。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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