効率的で信頼性の高い汚泥脱水機の導入は、コスト削減や環境保護の観点からも多くの企業や自治体にとって慎重に検討するべき内容です。
本記事では業界最大手とも言われているアムコン株式会社が提供する『ヴァルート™ MSシリーズ』の特徴や導入事例を紹介します。この記事により、貴社の汚泥処理に最適な製品であるかどうかを判断する一助となれば幸いです。
また、以下の記事では汚泥脱水のおすすめメーカーを紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
『多重板型スクリュープレス』汚泥脱水機ヴァルート™ MSシリーズ
アムコン株式会社が提供する『ヴァルート™ MSシリーズ』は、汚泥脱水の分野で革新的な技術を取り入れた製品です。1998年、日本下水道事業団とアムコン株式会社の共同研究により、世界初OD反応タンク内の汚泥を直接脱水する方法を実証。
小規模下水処理施設に適した脱水方としてヴァルート™によるOD反応槽直接脱水法が多くの施設・自治体で採用されています。
ヴァルート™ MSシリーズの3つの特徴
アムコン株式会社と日本下水道事業団の共同研究により開発された、ヴァルート™ MSシリーズには、3つの主要な特徴があります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
小規模下水処理施設に適したOD反応槽直接脱水法
ヴァルート™ MSシリーズの最大の強みは、OD反応槽の汚泥を直接脱水できる点です。アムコン株式会社と日本下水道事業団の共同研究により開発された革新的な技術をもとに実現された汚泥脱水法。
濃縮設備と貯留設備の増設・運用コストを削減しつつ、小規模な下水処理施設等で多くの導入実績を誇ります。
TS0.2%程度の低濃度汚泥も脱水可能
ヴァルート™ MSシリーズは、TS（Total Solids）濃度が0.2%程度の非常に低濃度の汚泥にも対応できる点も魅力のひとつです。
濃縮と脱水を一台で処理する一体構造で、前処理を必要とせず直接投入を可能にしています。通常であれば脱水が困難な低濃度の汚泥処理も可能となり、より広範囲な用途での活用が期待されています。
セルフクリーニングで目詰まり防止
汚泥脱水機における一般的な問題である目詰まりも、ヴァルート™ MSシリーズではセルフクリーニング機能によって防止されています。
スクリュー部分が遊動リングと接触、濾過体を掃除するため、メンテナンスの頻度が減少し、稼働停止時間を最小限に抑えることが可能です。
常に安定した運用を実現し、長期的な運用コストの削減にも貢献します。
ヴァルート™ MSシリーズの導入事例
ヴァルート™ MSシリーズは、多くの業界で汚泥処理の効率化に寄与してきました。以下では、
3つの導入事例を通じて、その実績と効果をご紹介します。
矢掛町浄化センター
岡山県に位置する矢掛町。町内の矢掛浄化センターでは、17年間アムコン株式会社のヴァルート™脱水機を使い、更新の際もアムコン株式会社のヴァルート™脱水機を選択しています。
以下は実際に使っている矢掛町浄化センターの声です。
「他社製も使っていますが、やっぱりヴァルート™が一番使い易いですね。 例えば「し渣カゴ」が女性の私でも１人で持ち運ぶ事が出来るとか、 日々現場で実際に運転する我々に配慮した設計が成されているなと 感じています。またヴァルート™が納入されると聞いて、良かったという 気持ちが本音です。」
引用元：アムコン株式会社
中之条浄化センター
群馬県の中之条町に位置する中之条浄化センター、人口5000人規模の公共下水処理施設です。ヴァルート™ MSシリーズを導入し、実際の利用に対しての中之条浄化センターの声を紹介します。
「ヴァルート™を導入して正解でした。第一に、コスト削減という利点が挙げられます。下水処理工程から発生する汚泥の処理には濃縮施設の利用が一般的ですが、ヴァルート™脱水機の場合、「OD反応タンク内汚泥の直接脱水法」によって処理が行えるので、汚泥を濃縮する施設が不要です。そのため、その分のコストが浮くというわけです。また以前は、脱水機が稼働している間、人が常時付いていなければなりませんでした。ヴァルート™は全自動運転により、その必要がないので人件費を削減できます。脱水機の消費電力量も、他社の製品と比べて少ないですね。
機械の操作がしやすく、立ち上がりの早いところや、コンパクトな設計もいい。そして何より、アムコンはサポート体制が万全です。修繕が必要な際、機械本体を送る必要がなく、部品を現場に持ってきてもらえるため、ほとんど機械を止めずに済んでいます。しかも対応が早い。困ったことがあったとき、通常だと対応に一週間くらいは時間がかかるものですが、アムコンの場合、電話すると営業マンがすぐに駆けつけて修理やアドバイスを行ってくれます。機械を維持・管理しやすいのは、現場でとても助かるんです。
モノもサービスもいいので、なぜほかではアムコンの製品を取り入れないのか、不思議なくらい。アムコンには、自社開発した製品を永く販売してもらいたいです。」
引用元：アムコン株式会社
下水処理場
長野県の下水処理場では、当初ベルトプレスによる脱水を行っていましたが、定期的に発生するオーバホール費用の削減を課題に感じ、ヴァルート™ MSシリーズを導入しています。
| 抱えていた問題点 | アムコン株式会社の提案 |
|---|---|
| ・ベルトプレス脱水機の定期的なオーバホール費用 ・施設の建設コスト ・臭気問題 ・運転やメンテナンスにかかるコスト | ・高額なオーバーホール費用を抑制 ・臭気問題はＯＤ槽直接脱水によりクリア ・メンテナンス、維持管理を容易にし、常駐人員コストを削減 ・汚泥濃縮槽の汚泥貯留槽、2つの設備投資が不要になり、2,000万の建設費削減 |
ヴァルート™ MSシリーズを導入したことにより抱えていた課題を、全て解消しています。
汚泥脱水機導入ならアムコン株式会社がおすすめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | アムコン株式会社 |
| 住所 | 神奈川県横浜市港北区新羽町1926 |
| 電話番号 | 045-540-8585 |
| 公式サイト | https://www.amcon.co.jp/ |
アムコン株式会社は、ヴァルート™ MSシリーズをはじめとする多様なラインナップを提供しており、さまざまな汚泥処理ニーズに対応する製品を揃えています。
特にMSシリーズは、小規模施設から大規模施設まで幅広く対応できることから、多くの現場で採用されています。アムコン株式会社の強みは、顧客の課題に真剣に向き合い、丁寧なヒアリングを通じて最適な製品提案を行う点です。
導入前には、実際の現場での適合性を確認するためにサンプルテストを行い、必要に応じて実機レンタルも提供しています。さらに、アムコン株式会社は国内外での豊富な経験を持ち、汚泥脱水機分野のスペシャリストとして信頼を築いています。
長年の実績を持つ企業として、ヴァルート™ MSシリーズの導入を検討している方には、アムコン株式会社が信頼できるパートナーとなるでしょう。
また、以下の記事ではアムコン株式会社の会社の特徴や製品など、さらに詳しく解説していますので気になる方はぜひメーカー選びの参考にしてみてください。
まとめ
ヴァルート™ MSシリーズは、OD反応槽からの直接脱水が可能な点や、低濃度汚泥にも対応できる能力、さらにセルフクリーニング機能による目詰まり防止など、高性能な汚泥脱水機です。
導入事例としても実際の使用例が豊富にあり、実績に裏打ちされた信頼性を持つ製品であることが確認できました。
汚泥脱水機の新規導入や交換を検討している方は、ぜひヴァルート™ MSシリーズの特徴や事例を参考にし、自社に適した製品であるか検討してみてください。
