汚泥とは、廃棄物処理法で定められている産業廃棄物のひとつです。産業廃棄物の種類の中では最も排水割合が多く、規定に則って正しく処理することが求められています。
とはいっても、汚泥の種類やその処理方法について、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。汚泥は事業活動を行う上で避けられないもののため、しっかりと汚泥について理解しておくことが重要です。
- 汚泥とは何か知りたい
- 汚泥の種類を知りたい
- 汚泥の処理方法を知りたい
中には、上記のような情報を求めている方もいるはず。
そこで本記事では、汚泥の種類や処理方法など、汚泥について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
汚泥とは
汚泥とは、事業活動によって発生した泥状の廃棄物です。先ほども述べたように、廃棄物処理法で定められている産業廃棄物のひとつで、産業廃棄物の種類の中では最も排水割合が高くなっています。割合としては、産業廃棄物全体の44.5%を占めています。
汚泥は排水処理の際に発生するのが一般的です。汚泥の中には、重金属を含んでいたり、有毒性が強いものがあり、特別管理産業廃棄物とされるケースもあります。特別管理産業廃棄物の場合には、取り扱いに十分注意しましょう。
汚泥の種類
汚泥は一般的に以下の2種類に分けられます。
以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
有機性汚泥
1つ目は、有機性汚泥です。有機性汚泥とは、食品工場などから排出される有機汚染された排水を含む汚泥のことを指します。以下の4つが代表的です。
- 活性汚泥法による処理後の汚泥
- パルブ廃液から生ずる汚泥
- その他動植物性原料を使用する各種製造業の廃水処理後に生ずる汚泥
- ビルピット汚泥
有機性汚泥は適切な処理を行えば再資源化が可能です。しかし、汚泥に含まれる成分によって処理方法は大きく異なるため、正確に分別する必要があります。
無機性汚泥
2つ目は、無機性汚泥です。無機汚泥とは、土木工事現場や金属工場などから排出される金属成分を含む汚泥のことを指します。以下のものが代表的です。
- 赤泥
- けい藻土かす
- 炭酸カルシウムかす
- 廃白土
- 浄水場の沈でん池より生ずる汚泥
有機性汚泥に比べて、無機性汚泥の方が種類が多い傾向にあります。
汚泥の処理方法
汚泥の処理方法は、汚泥の性質や含有物によって異なります。基本的には、脱水や焼却によって減量化され、最終処分されます。
また、汚泥の種類によっては、堆肥や再生砕石としてリサイクルされるものもあります。以下に、代表的な処理方法を表にしてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
処理方法 | 詳細 |
---|---|
セメント原料化 | 上下水処理場や発電所など様々な業種で生じた廃棄物を、セメント原燃料として再利用する方法 |
焼却 | 汚泥を減量化させるための一般的な方法 |
埋め立て | リサイクルやこれ以上減量化できない汚泥を処理する方法 |
造粒固化 | 無機性汚泥を混合して固め、骨材などとしてリサイクルする方法 |
溶融 | 汚泥を加熱し、減容化や含有物の抽出・無害化を行う方法 |
油水分離 | 汚泥を加熱や遠心分離によって油分と水分に分離し処分する方法 |
堆肥化 | 食品工場や下水処理場で発生する有機性汚泥を発酵させ、堆肥原料として再利用する方法 |
メタン発酵 | 有機性汚泥をメタン発酵させ、その過程で生じたメタンガスを発電に利用したり、残渣を堆肥原料として再利用する方法 |
汚泥は適切な処理をしないと罰金刑や懲役刑に課せられることもあります。しっかりと扱う汚泥に適した処理を行いましょう。
汚泥の処理コストは脱水機によって変わる
産業廃棄物の4割以上を占めている汚泥は、様々な場面で発生します。汚泥の性質によって処理方法は異なりますが、処理コストが大きな負担となっているというケースもあるでしょう。
事業活動を行う上で汚泥の発生は避けることができません。しかし、汚泥の処理コストは脱水機によって大幅に削減することが可能です。
汚泥脱水機にはさまざまな種類があり、汚泥に適した脱水機を導入できれば、汚泥の処分量とコストを大幅に削減できます。現在、汚泥脱水機を導入していてコスト削減ができていない場合は、汚泥に最適な脱水機ではない場合があります。新しい汚泥脱水機の導入を検討してみましょう。
おすすめの汚泥脱水機メーカー3選
本記事の最後には、おすすめの汚泥脱水機メーカーを紹介します。今回紹介するのは以下の3社です。
それぞれの会社の特徴を以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
アムコン株式会社
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | アムコン株式会社 |
所在地 | 神奈川県横浜市港北区新羽町1926 |
設立年月日 | 1974年11月 |
公式サイト | https://www.amcon.co.jp/ |
1つ目におすすめの会社は、アムコン株式会社です。アムコン株式会社は約50年の歴史を持ち、汚泥処理関連装置を扱っています。
世界で初めて洗浄水のいらない汚泥脱水機を実現した会社として知られており、高い技術力と開発力を有していることが特徴です。アムコン株式会社では、顧客ごとの課題を解決するために、購入前のサンプル分析や実機テストを行なっています。
また、汚泥脱水機のレンタルも行っており、購入前にアムコンの製品が導入先に適しているかを判断可能です。興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。
積水アクアシステム株式会社
項目 | 詳細 |
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会社名 | 積水アクアシステム株式会社 |
所在地 | 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 梅田スカイビルタワーウエスト21階 |
設立年月日 | 昭和39年3月 |
公式サイト | https://www.sekisuia.co.jp/ |
2つ目におすすめの会社は、積水アクアシステム株式会社です。積水アクアシステム株式会社は約60年の歴史を持ち、排水処理装置等の製作・販売・工事などの幅広い事業を展開しています。
1967年に日本初のプラスチックパネル組立方式タンクを開発し、ボルト組立形貯水タンクのパイオニアとして業界をリードしている会社です。日本だけでなく、海外にも進出しており、豊富な実績を誇っています。
興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。
株式会社ヘリオス
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社ヘリオス |
所在地 | 東京都品川区北品川3-6-9 Ubiz品川 |
設立年月日 | 1982年2月 |
公式サイト | https://www.kk-helios.co.jp/ |
3つ目におすすめの会社は、株式会社ヘリオスです。株式会社ヘリオスは約40年の歴史を持ち、汚泥脱水機を専門に扱っています。
脱水機のパイオニアかつ水処理のプロとして、高性能な多重円板型脱水機を扱っていることが特徴のひとつです。令和元年には納入実績2,000台を突破し、着実に実績を伸ばしています。
株式会社ヘリオスでは、脱水機の製造・販売だけに捉われず、脱水処理周辺の解析も行い、総合的なコスト削減策を提案してくれます。汚泥処理コストを大幅に削減可能です。
まとめ
本記事では、汚泥の種類や処理方法など、汚泥について詳しく解説しました。汚泥は種類や性質によって最適な処理方法が変わります。
適切な処理をしないと罰金刑や懲役刑に課せられることもあるため、注意しましょう。また、汚泥の処理は汚泥脱水機によって効率化かつコスト削減が図れます。
本記事で紹介した3社はどこも高性能な製品を扱っているため、気軽に問い合わせてみましょう。
本記事があなたのお役に立てれば幸いです。