月島JFEアクアソリューションは、2023年10月に月島アクアソリューションとJFEエンジニアリングの事業統合によって誕生しました。快適で豊かな暮らしを牽引する水環境インフラの発展を使命として活動しています。
日本だけでなく、海外でも豊富な実績を誇っており、安心して依頼できる会社です。しかし、汚泥脱水機は汚泥の種類や処理方法によって最適な商品が変わります。
導入費用も高額なため、会社選びを慎重に行わなければなりません。
- 月島JFEアクアソリューションの特徴を知りたい
- 月島JFEアクアソリューションがどんな汚泥脱水機を扱っているのか知りたい
新たに汚泥脱水機の導入を検討している方の中には、上記のような情報を求めている方もいるはず。
そこで本記事では、月島JFEアクアソリューションの汚泥脱水機について解説します。会社の特徴や納入実績まで紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
月島JFEアクアソリューションとは
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 月島JFEアクアソリューション株式会社 |
所在地 | 東京都中央区晴海3-5-1 |
設立年月日 | 2023年10月 |
公式サイト | https://www.tsk-g.co.jp/tech/water-environmental/ |
月島JFEアクアソリューションは、月島アクアソリューションがJFEエンジニアリングの国内水エンジニアリング事業と事業統合したことで誕生しました。浄水場や下水処理場、バイオマス利活用施設、汚泥再生処理施設向けの機器・ プラントの設計・製造・建設などを手掛けています。
月島JFEアクアソリューションでは、さまざまなタイプの汚泥脱水機を用意。顧客の状況やニーズに合わせて、最適なソリューションを提供できるようにしています。
月島JFEアクアソリューションの納入実績
月島JFEアクアソリューションの汚泥脱水機の納入実績を見ていきましょう。インターネット上を調査した結果、汚泥脱水機における納入実績は『石洞口下水処理場』のみでした。
しかし、月島JFEアクアソリューションでは、日本だけでなく海外での実績も豊富です。国内下水処理場における汚泥処理ではトップクラスの実績があり、海外では中国を中心に納入実績があります。日系企業としてはトップシェアを誇る会社です。
月島JFEアクアソリューションの商品ラインナップ
ここでは、月島JFEアクアソリューションの商品ラインナップを見ていきましょう。月島JFEアクアソリューションでは以下の製品を用意しています。
それぞれの製品について以下で解説していきます。
ダウンサイジング型ベルトプレス脱水機
ダウンサイジング型ベルトプレス脱水機は、ベルトプレス脱水機に濃縮部と高濃度対応型フィード装置を組み合わせた新型の脱水機です。汚泥性状の変化に強いベルトプレスの脱水性能を維持しつつ、ダウンサイジングを実現しています。
後注入二液方式を採用することで、汚泥の低含水率化が実現可能です。
二重円筒加圧脱水機(トルネードプレス)
二重円筒加圧脱水機は、脱水機を縦型配置にしたり、内外筒による両面ろ過にすることで、ろ過濃縮性を高くした脱水機です。安定した低含水率化を実現しており、維持管理費の削減・メンテナンス性向上が期待できます。
また、ケーキが上方排出のため、脱水機を架台等の上に設置する必要がなく、設置スペースの削減も可能です。
低動力型高効率遠心脱水機
低動力型高効率遠心脱水機は、軽量化と分離液排出半径の小径化によって、大幅な低動力化を達成した脱水機です。現地整備が行えるため、オーバーホール時も予備コンベヤにより約1週間で運転再開できます。
また、機内二液調質法は、難脱水汚泥に対しても含水率低減が可能です。さらに、従来比20〜40%の消費電力削減、従来比50%の省スペース化を実現した脱水機になります。
フィルタプレス脱水機
フィルタプレス脱水機は、複数のろ板を締付け、ろ板間に形成されたろ室内にスラリーを圧入し、ろ布を介して固液分離を行う脱水機です。月島JFEアクアソリューションのフィルタプレス脱水機では、以下の3つのラインナップを用意しています。
- DMフィルタ(長時間型)
- TMフィルタ(中時間型)
- DCフィルタ(短時間型)
DMフィルタは、ろ過機能に絞ったシンプルな構造が特徴で、高い信頼性と経済性を両立させた製品です。TMフィルタは、DMフィルタに圧搾機構を付け、脱水ケーキ水分の低減化、脱水時間の短縮を可能としています。
DCフィルタは、脱水効率を追及し、省スペース化と大量処理を実現した製品です。ニーズに合わせて、適したものを選べるようになっています。
月島JFEアクアソリューションの3つの特徴
ここからは、月島JFEアクアソリューションの特徴を見ていきましょう。特徴は以下の3つです。
それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
グループ会社の総合力がある
1つ目の特徴は、グループ会社の総合力があることです。月島JFEアクアソリューションでは、月島ホールディングスやJEF環境テクノロジーのノウハウを活用したサービスを展開しています。
月島ホールディングスは100年を超える歴史を持ち、JEF環境テクノロジーも約40年の歴史を誇ります。2社の今までの豊富な実績・ノウハウを活かした、ソリューションを提供できることが月島JFEアクアソリューションの強みです。
海外での実績が豊富
2つ目の特徴は、海外での実績が豊富であることです。月島JFEアクアソリューションは、中国を中心に海外で豊富な実績を誇っています。
日本に限らず、さまざまな地域での実績を残しているため、幅広い課題に対して的確なソリューションの提供が可能です。また、最近では豊富な実績を活かし、製品導入後の完全リモート試運転を成功させました。
豊富な実績で培ったノウハウを活用して、現状の汚泥処理の課題を解決してくれるでしょう。
さまざまな種類の脱水機を用意
3つ目の特徴は、さまざまな種類の脱水機を用意していることです。先述したように、月島JFEアクアソリューションでは遠心脱水機やフィルタプレスなど、さまざまなタイプの汚泥脱水機を扱っています。
汚泥の種類や性状、扱う凝集剤によって最適な汚泥脱水機は異なります。製品のバリエーションが豊富であれば、導入先の課題に合わせた製品の選定が可能です。
また、月島JFEアクアソリューションには、ダウンサイジング型ベルトプレス脱水機のような新型の製品もあります。興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。
おすすめの汚泥脱水機メーカー3選
本記事の最後には、おすすめの汚泥脱水機メーカーを紹介します。今回紹介するのは以下の3社です。
以下でそれぞれの会社の特徴を解説するため、会社選びの参考にしてください。
アムコン株式会社
項目 | 詳細 |
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会社名 | アムコン株式会社 |
所在地 | 神奈川県横浜市港北区新羽町1926 |
設立年月日 | 1974年11月 |
公式サイト | https://www.amcon.co.jp/ |
1つ目におすすめの会社は、アムコン株式会社です。アムコン株式会社は50年以上の歴史を誇り、汚泥処理関連装置を扱っています。
優れた開発力と技術力に定評があることが最大の特徴です。実際に優れた開発力と技術力を活かして、世界で初めて洗浄水のいらない汚泥脱水機を開発しています。
また、購入前にはサンプルテストによって、導入先にアムコンの製品が適しているか判断することが可能です。製品のミスマッチを防げることは大きなメリットといえます。
積水アクアシステム株式会社
項目 | 詳細 |
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会社名 | 積水アクアシステム株式会社 |
所在地 | 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 梅田スカイビルタワーウエスト21階 |
設立年月日 | 昭和39年3月 |
公式サイト | https://www.sekisuia.co.jp/ |
2つ目におすすめの会社は、積水アクアシステム株式会社です。積水アクアシステム株式会社は約60年の歴史を持つ、積水化学グループのエンジニアリング会社になります。
積水化学グループの中で唯一、エンジニアリング部門とメーカー部門の両方の機能を有していることが特徴です。2つの部門の強みを活かすことによって、顧客の課題に対してトータルサポートしています。
また、積水アクアシステム株式会社では製品だけでなく、適切な凝集剤の選定もしてくれます。凝集剤まで見直すことで、汚泥処分費を大幅に削減可能です。
株式会社ヘリオス
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社ヘリオス |
所在地 | 東京都品川区北品川3-6-9 Ubiz品川 |
設立年月日 | 1982年2月 |
公式サイト | https://www.kk-helios.co.jp/ |
3つ目におすすめの会社は、株式会社ヘリオスです。株式会社ヘリオスは約40年の歴史を持ち、高性能な多重円板型脱水機を取り扱っています。
脱水機だけでなく、脱水処理周辺の解析を行うことで総合的なコスト削減を提案していることが特徴です。また、現地でのデモテストやレンタルサービスなども用意しています。
導入前に製品が扱う汚泥に適しているか判断できるため、ミスマッチを防いだ製品の導入が可能です。
まとめ
本記事では、月島JFEアクアソリューションの汚泥脱水機や会社の特徴、納入実績まで解説しました。月島JFEアクアソリューションでは、グループの総合力を活かした的確なソリューションを提供しています。
製品のバリエーションも豊富なため、日々の汚泥処理における課題を解決してくれるでしょう。しかし、製品を導入する際には、複数社を比較することが重要です。今回紹介したおすすめの3社もあわせて検討してみましょう。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。